「黒瀬杜氏」とは明治初年に薩摩半島南西部海沿いの町、鹿児島県川辺郡笠沙町黒瀬の地に生まれた焼酎技能集団のことで　海に面し山が迫ったこの地には耕作地が少なく出稼ぎによる焼酎造りが暮らす人々の財政基盤となった。　この技能集団は主要期には700人ほどにも達し、鹿児島県はもちろんのこと、九州一円、さらには四国まで焼酎造りに出かけ、その技術を広げていったいう。　現在は出稼ぎによる酒造り制度の衰退により現役の黒瀬杜氏は10数名ほどになった。そんな伝統の杜氏集団が新しい技法を模索したのが、いもを「蒸す」のではなく「焼く」ということでした。以来試行錯誤の上この「やきいも焼酎」が誕生しました。